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全分譲マンションを23年度にZEH化/積水ハ

 積水ハウス(株)は28日、2023年以降に販売する分譲マンション「グランドメゾン」の全住戸をZEHに、全棟をZEH-M(ゼッチ・マンション)にすると発表した。

 同社はこれまで、分譲マンションにおいてはZEH基準を全住戸で満たす低層分譲マンション「グランドメゾン覚王山菊坂町」(名古屋市千種区)を19年に建設。高層分譲マンションについても、「グランドメゾン上町一丁目タワー」(大阪市中央区)が経済産業省「平成31年度 超高層ZEH-M実証事業」に採択されている。
 21年度の新規着工案件はすべてZEH、ZEH-M基準をクリアする仕様に。今後販売する物件のZEHおよびZEH-M比率は、21年度が35%、22年度が85%、23年度には100%を達成する計画。

 グランドメゾンでは、外気に接する壁・屋根・柱・床などに断熱材を施工し、熱の出入りの大きな窓には断熱性能の高い高性能複層ガラスを採用。自宅でお湯と電気を作る家庭用燃料電池も標準採用する。さらに、高効率な空調・給湯設備などを採用することにより、建物全体のエネルギー消費の抑制に努め、ZEH、ZEH-M基準を満たしながら「低炭素住宅」認定の取得も進める。

 なお同社は、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局によるカーボンニュートラルを目指す国際キャンペーン「Race to Zero」にも参加。ZEHをはじめとした事業全体の脱炭素化への取り組みを加速させる考え。

窓とサッシの断熱性能を高め、ZEHの基準を満たしながら快適性と眺望を確保する


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