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米国カルフォルニア州で賃貸ラボ&オフィス事業拡大/三井不

サンディエゴ市で開発する「トーリービュー」外観イメージ

 三井不動産(株)は2日、米国における賃貸ラボ&オフィス事業の展開を拡大すると発表した。

 米国子会社Mitsui Fudosan America, Inc.を通じ、賃貸ラボ&オフィス事業「トーリービュー」(カリフォルニア州サンディエゴ市)および賃貸ラボ&オフィス棟を含む複合開発「ミッションロック Phase I」(カリフォルニア州サンフランシスコ市)の開発事業に参画。これにより2019年に事業参画したボストンの「イノベーションスクエア Phase II」と合わせ、米国3大ライフサイエンスクラスター(集積地)への進出を実現し、全体の投資額は約1,300億円となる。

 「トーリービュー」は、サンディエゴ国際空港まで車で約20分、商業施設やビーチ等にもアクセスが良好なサンディエゴ市のデルマーハイツエリアに位置。同市には数多くのライフサイエンス企業や、同領域に強い研究所、大学が集積しており、周辺にはライフサイエンス産業の従事者が多く住む高級住宅街が並ぶ。

 敷地面積約4万平方メートル、スチール造地上4階建て(2棟)・地上5階建ての全3棟のラボ&オフィス棟(賃貸面積計約4万7,800平方メートル)と1棟のアメニティ棟(駐車場他、同2階建て)で構成する。ラボ&オフィス棟の1棟は、すでにサンディエゴ市に本拠地を置くライフサイエンス企業への1棟賃しも決まっている。21年冬に着工し、竣工は23年の予定。

 「ミッションロック Phase I」は、全4期、総開発床面積約10万坪の計画から成るサンフランシスコ市史上最大級のウォーターフロント複合開発「ミッションロック開発計画」の第1期事業、まちづくり型の開発プロジェクトの一部となる。サンフランシスコベイエリア内のミッションベイに位置。数多くの研究分野で高い評価を受けるカリフォルニア大学サンフランシスコ校のミッションベイキャンパスとそのメディカルセンターが一大拠点を構え、エリア内には数多くの大手テック系企業のオフィスや住宅、商業施設の開発も進んでいる。

 敷地面積約1万3,000平方メートル、鉄骨鉄筋コンクリート造地上23階建て(賃貸住宅棟(254戸)、オフィス・商業・住宅(282戸)を含む複合棟の2棟)、鉄骨造地上8階建て・13階建てのオフィス2棟の4棟で構成。オフィス棟(地上13階建て)は20年12月に着工済で、大手金融企業VISA社への1棟賃しが決まっている。オフィス棟(地上8階建て、賃貸面積約2万7,300平方メートル)はラボ&オフィスとしての利用にも対応可能な仕様とした。竣工は23年の予定。

「ミッションロック」のラボ&オフィス棟外観イメージ


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