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ブックオフと連携し、駅の忘れ物を再流通/東急他

 東急(株)および東急電鉄(株)は8日、ブックオフグループホールディングス(株)とその子会社ブックオフコーポレーション(株)と連携し、東急線の駅や車内等の鉄道施設における忘れ物を、リユース品として再流通させる実証実験を開始すると発表した。

 東急線における忘れ物は遺失物法に従って保管・管理され、持ち主が見つからず法的な保管期間が過ぎたものは廃棄物として処理される。廃棄される量は年間約25t(2020年度)にも上る一方、中には傘や衣類、服飾雑貨やかばん類など、まだ使用できるものも多い。

 実証実験では、法的に保管期間の過ぎた忘れ物を、国内外のブックオフグループ店舗網を活用して再流通・再資源化させることで、その環境負荷の低減効果を検証する。そしてその結果を基に、鉄道施設以外の忘れ物なども対象とするか検討していく。なお、実証実験を通じて得た収益は、再生可能エネルギー100%で走行する世田谷線や、「SDGsトレイン」の電力購入といった環境配慮の取り組みに活用する。

 15日より約1ヵ月間、「武蔵小山」駅直結の「エトモ武蔵小山」(東京都品川区)1階でブックオフによる不用品買取イベントも開催。地域住民等が気軽に不用品の持ち込みや相談ができる環境整備にも取り組み、東急線沿線におけるリユース文化の普及を目指す。

不用品買取イベントの開催イメージ


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