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日本家屋の知恵とテクノロジーを融合/三井不レジ

 三井不動産レジデンシャル(株)は5日、環境負荷低減につながる同社独自の新しい住まいと暮らしの考え方「カーボンニュートラルデザイン」を公表した。

 「カーボンニュートラルデザイン」は、自然の力を生かしながら快適に過ごしていた昔の住まいづくりの知恵と、効率的かつ抑制的にエネルギーを使う最新テクノロジーとの融合がポイント。屋外の汚れを室内に持ち込まない「中間領域」としての土間、庇や縁側による採光の調節、部屋をふすま等で区切り暮らしのスタイルに合わせる間取り変化など旧来の日本家屋にあった「パッシブデザイン」の考え方を生かし、「可動式キッチン」「可動式収納」「ウォールドア」の採用や、深い庇を設けた屋外廊下やバルコニーの導入を提案する。また、これをベースに技術的・機能的に不足する部分をテクノロジーで補完。家庭用燃料電池エネファームや全館空調システムの導入、バルコニー手摺や外壁に太陽光発電を取り付け自家発電電力を利用するなど、知恵と技術を組み合わせる。今後はこうした考えを、分譲マンションの商品企画にも反映していく。

 同社では、「カーボンニュートラルデザイン」に基づいたコンセプトプランを作成。1月5~7日まで米国ラスベガスで開催される世界最大規模のエレクトロニクス展示会「CES2022」で公開する。展示では、マンション専有部の模型や映像を用い、「カーボンニュートラルデザイン」を紹介。加えて、「1/1スケール(実寸大)の日本家屋」を再現し、パッシブデザインを体験できるようにする。


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