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多摩田園都市エリアで郊外まちづくりを開始

「nexusチャレンジパーク」イメージ

 東急(株)は19日、多摩田園都市エリアにおいて、生活者起点で取り組む新たなまちづくり「nexus(ネクサス)構想」をスタートすると発表した。

 同社グループは創業以来、地域に根差したまちづくりを展開しており、近年では2012年に横浜市と「次世代郊外まちづくり」の推進に関する協定を締結する等、行政や地域との関係を構築してきた。

 今回の取り組みでは、人々の生活スタイルの変化や、郊外滞在時間の増加・自然への期待などを踏まえ、緑豊かな「田園」と職住近接型の「都市」が共存する活動を展開。住む・学ぶ・働く・遊ぶといった生活が自然や農と融合した「歩きたくなるまち」を目指していく。

 具体的には、同構想に共感した行政や企業を“バディ(仲間)”として捉え、多様なバディと連携して生活者起点のサステナブルな地域ネットワークを構築していく。

 対象は同社が過去に区画整理をした多摩田園都市エリアのうち、横浜市青葉区・川崎市宮前区からスタート。第1弾として、「すすき野団地エリア」(横浜市青葉区)にバディと共にさまざまな実証実験に取り組む拠点「nexusチャレンジパーク」を設置。約7,822平方メートルの敷地に、シェアリング型のコミュニティIoT農園や地産地消マルシェ等の多目的利用が可能な空間を作り、地域住民が日常的に自由に活用できる場として運営していく。開業は22年4月の予定。

 今後は多摩田園都市エリア内の対象エリア内で、それぞれの対象地域の特徴を生かし、「農と食」「資源循環」「駅遠エリアのMaaS」といったサステナブルテーマを定めた上で、実証実験や事業化を段階的に進めていく考え。


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