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柏の葉で病院と連携したホテル/三井不

 三井不動産(株)と(株)三井不動産ホテルマネジメント、国立研究開発法人国立がん研究センターは29日、「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」(千葉県柏市、客室数145室)を7月1日に開業すると発表した。

 同ホテルは、公・民・学連携でまちづくりを推進している「柏の葉スマートシティ」内にある、国内有数のがん専門病院の「国立がん研究センター(NCC)東病院」の敷地内に立地。これまで通院が難しかった患者や付き添いの家族の利便性の向上を図ることで、より多くの人がNCC東病院での治療を受けることができる滞在環境を目指した。

 つくばエクスプレス線「柏の葉キャンパス」駅より車で約5分。ホテル部分の敷地面積は約3,972平方メートル。延床面積約8,329平方メートル、鉄骨造地上7階建て。

 患者本人の同意のもと、NCC東病院での診療状況・生活留意事項をホテルでも共有。ホテル滞在中に適切なサービスを受けることができるようにするなど、病院と連携していく。また、24時間体制でホテル選任のケア(介護系)スタッフが常駐する支援サービスを用意する他、患者にセンシングデバイスを等を貸与し、本人の同意のもと、デバイスのバイタルデータを体調管理に活用するサービス等を提供する。

 さらに患者のニーズに応じたカフェ&レストラン、オストメイト対応のトイレを設置した客室等を用意する快適に滞在できる環境を整えている。

 客室はモデレートダブル(22.8平方メートル、60室)やスーペリアツイン(30平方メートル、68室)、スイート(60.1平方メートル、4室)などで構成。全室に転倒防止バーやホテル選任のケアスタッフに通じる呼び出しボタン等を設け、安全面に配慮した設計設備とした。また、中長期の滞在にも対応できるよう、キッチンや洗濯機を備えた客室も用意している。

 柏の葉スマートシティでは、ライフサイエンス拠点の形成に向けた取り組みを進めており、今後、プライヤーのさらなる集積を図り、同ホテルを新たな診療モデル創出の施設としても活用し、創薬や医療機器の研究・開発につなげていく。

「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」イメージ(右)


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