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ニセコのSDGsまちづくりに参画/旭化成H 

「ニセコミライ(NISEKO 生活・モデル地区)」イメージ

 旭化成ホームズ(株)は3月31日、官民連携のまちづくり「ニセコミライ(NISEKO 生活・モデル地区)」に、SPCを通じて出資したと発表した。

 「ニセコミライ」は、官民連携のまちづくり会社(株)ニセコまち(北海道虻田郡ニセコ町)が進めているプロジェクトで、旭化成ホームズは2021年に同社と包括的連携契約を締結し、第三者割当で出資していた。

 ニセコ町はスキーリゾートとして国際的な知名度が高まり2000年以降人口が緩やかに増加。それと同時に人口に占める65歳以上の割合が増加傾向にあり、また、平均世帯人員の減少による世帯数増加に対して、賃貸住宅等の不足が顕在化している。
 そうしたことから、ニセコ町ではまちの資産である豊かな環境と景観を守りながら町民のニーズに即した豊かな生活環境を創出するため、民間とのパートナーシップを生かしたさまざまな取り組みを実施してきた。

 18年には、「環境を生かし、資源、経済が循環する自治のまち“サステナブルタウンニセコ”の構築」を掲げたSDGs未来都市計画を策定。その具体策である「NISEKO 生活・モデル地区構築事業」は、国のSDGsモデル事業に選定された。

 同事業では、市街地にSDGsの理念を踏まえた新たな生活空間を形成し、ニセコの地域活性化と環境の配慮したリーズナブルな住宅で安心して住み続けられる地域コミュニティを形成。また、省エネ・創エネ・資源循環を同時に促進し、「経済」「社会」「環境」が密接につながったまちづくりを目指している。

 旭化成ホームズは、近年住宅の提供にとどまらず、人々の命や暮らし、人生全般を支える続けロングライフな商品やサービスの提供を実施。中でも災害に対して安心に住まい続けられるレジリエンス性の高い住まいやまちづくり等にも注力している。また、カーボンニュートラルに関する活動等も展開しており、こうした取り組みがニセコ町の理念と通じるとの考えから、今回のまちづくりに参画。ニセコミライの実現に向け協力していく考え。


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