不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

都心5区ビルの空室率、4%台に上昇

 三幸エステート(株)は12日、2022年3月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は4.08%(前月比0.17ポイント上昇)。新築ビルがまとまった面積の空室を抱えて竣工、加えて部分解約等で生じた募集床が解約予告期間中に後継テナントを確保できず、空室率は4%台に上昇した。4%前後の水準は7ヵ月継続している。潜在空室率は7.74%(同0.06ポイント上昇)と、3ヵ月連続で上昇した。

 1坪当たりの募集賃料は2万8,246円(同6円上昇)と7ヵ月ぶりに上昇した。しかし、オフィス需要はコロナ禍前の水準を下回り、募集面積が増加する中、賃料引き下げやフリーレント等の対応でテナント誘致を促進するオーナー側の動きが継続するなど、賃料下落傾向が続く。募集面積は68万8,067坪(同3万8,553坪増)。

 全国6大都市の空室率は、東京23区4.2%(同0.2ポイント上昇)、札幌市1.2%(同変動なし)、仙台市4.0%(同0.2ポイント低下)、名古屋市4.1%(同0.3ポイント低下)、大阪市4.2%(同0.4ポイント上昇)、福岡市2.8%(同0.1ポイント上昇)となった。


最新刊のお知らせ

2024年5月号

住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには? ご購読はこちら