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「大手町の森」に落合陽一氏のメディアアート

「大手町の森」に展示された「nullの木漏れ日」

 東京建物(株)は9日、「大手町タワー」(東京都千代田区)内の「大手町の森」にて、メディアアーティストの落合陽一氏が手掛ける作品「nullの木漏れ日」(Sunbeam of null in forest)の展示を開始した。

 同社は2020年6月より、落合氏が代表を務めるピクシーダストテクノロジーズ(株)(東京都千代田区)が持つ空間開発技術を活用し、オフィスワーカーの生産性を可視化・向上させる共同研究を開始している。その関係で今回の展示が実現した。

 同作品は3Dホログラムを活用したメディアアートで、同氏が創作のテーマとする「デジタルネイチャー(コンピューターと自然の親和)」というビジョンをもとに、「大手町の森」の木漏れ日を探求し、インスタレーション作品に仕立てた。

 8日に開催した発表会で、同社専務取締役執行役員の小澤克人氏は、「約3,600平方メートルの『大手町の森』は、都市が失いつつある豊かな自然環境の再生を目標に、本物の森を再現することにこだわって開発した。今回、プロジェクトスタートから約10年を迎えたことを機に、より多くの人にこの取り組みを知っていただくことを目的に、同氏とのコラボを実施した」などと述べた。

 落合氏は「この作品には、鳥の鳴き声に聞こえる音がイルカの鳴き声であったり、クラクションに聞こえる音がクジラの鳴き声であったりする。そういった頭に浮かぶさまざまな事物の関係性を想起しながら、デジタルと自然の融合を感じ、頭をnull(空っぽ)にして作品を眺めてもらえると嬉しい」などと話した。

 展示は7月8日まで。

東京建物・小澤氏(左)と落合氏(右)


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