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ビットキー、幼稚園でスマートロックの社会実証

春日東野幼稚園での実証の様子

 (株)ビットキーは21日、大阪府枚方市と進めてきたスマートシティ化の促進の取り組みの第2弾として、市内の幼稚園にスマートロックを導入し、オートロックドアでのスマートフォンや顔認証によるロック解除の実証を開始したと発表。

 同社は2021年9月に枚方市とスマートシティ化の促進を目的として、連携協定を締結している。取り組みの第1弾では、市民を対象に同社の製品「bitlock MIN」を6ヵ間貸与。アンケートや利用者インタビューを行なった。第2弾となる今回は、学校法人谷野学園 春日東野幼稚園(大阪府枚方市)に、電子制御ドア向けのスマートロック「bitlock GATE」を導入した。

 同施設では、これまで外壁やオートロック玄関を設置して、園児の安全確保に配慮してきたが、早朝・夕方の預かり保育を実施しているため園児の送迎時間に幅があり、保護者が来園するつど園庭の外壁に設置された鍵を解錠・施錠する必要がある。そのため、園職員の負担が大きく、一方で保護者には待ち時間が生じていた。こうした両者の負担軽減を図るために、「bitlock GATE」を導入した。

 園職員は、あらかじめ特定の期間・時間のみ解錠できるデジタルキーを保護者に発行。保護者はスマートフォンアプリで送迎時の門のカギを解錠して施設に入ることができる。物理鍵を使用しないため、紛失リスクや持ち物が増えることもないという。

 実証期間は11月までを予定。ビットキーでは今後、スマートフォンアプリのほか、顔認証でも解錠できるスマートキーを市内の保育所・幼稚園の入口やマンションのオートロックドアを増やしていき、枚方市のさらなるスマートシティ促進の支援を進めていく考え。


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