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日本初、SBTネットゼロ認定を取得/三菱地所

 三菱地所(株)は26日、3月に制定した新たなCO2等温室効果ガスの排出削減目標について、SBTiより「SBTネットゼロ」認定を取得したと発表した。SBT認定の取得は、全業種を通じて日本初だという。

 SBTi(The Science Based Targets initiative)は、WWF、CDP、世界資源研究所(WRI)、国連グローバル・コンパクトによる共同イニシアティブ。企業に対し、気候変動による世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べ1.5度に抑えるという目標に向け、科学的知見と整合した削減目標の設定を推進している。

 同社が3月に制定した目標は、基準年2019年度の総排出量に対し、30年度までにスコープ1(熱供給事業、非常用発電機の運転などによる燃料(ガス、重油)の直接的な燃焼)・スコープ2(購入した電気、蒸気、冷温水などの使用による燃料の間接的な燃焼)の合計を70%削減。スコープ3(その他事業活動に伴う排出(建築工事、販売した不動産の使用等))を50%以上削減し、50年までにネットゼロを達成するというもの。
 認定取得により、同社の削減目標はSBTiが21年10月に発表したネットゼロ新基準に合致したものと認められた。

 現在、丸の内・首都圏の保有ビルを中心とする再生可能エネルギーの導入などにより、21年度のスコープ1・2を合計した排出量は19年度比で34.5%削減を達成している。引き続き、再生可能エネルギー由来への切り替えを推進し、22年度の再生エネルギー由来電力の導入比率は50%程度に達する見込み。


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