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災害時の支援物資輸送で訓練/ESR

神奈川県による支援物資受け入れ訓練の様子

 ESR(株)は17日、神奈川県および川崎市と連携し、マルチテナント型物流施設「ESR 横浜幸浦ディストリビューションセンター」(横浜市金沢区)で広域物資輸送拠点に係る開設訓練を実施した。

 同社は2021年12月、災害時に神奈川県の協力要請に基づき、県内の物流施設の一部スペースを提供し、広域物資輸送拠点の開設支援を行なうことを目的に、「災害時における広域物資輸送拠点の開設等に関する協定書」を締結している。

 実際に協力予定の施設を使用して実施する訓練は、神奈川県としては今回が初。同県による広域物資輸送拠点の開設、支援物資の受け入れ、仕分けのほか、川崎市が設置する地域内輸送拠点への支援物資の輸送についてシミュレーションすることが目的。ESRが「ESR横浜幸浦」の一部スペースを提供、(一社)AZ-COM丸和支援ネットワークがトラック・フォークリフトの提供と支援物資の輸送に協力した。

 飲料水・食料・毛布・オムツ・粉ミルクの5品目・計60箱をプッシュ型支援物資と想定し、AZ-COMが神奈川県の災害救助用備蓄物資保管倉庫にて4tトラック1台に積み込み、物流施設へと輸送。神奈川県が物流施設内のスペースで荷物の受け入れ、仕分けを行ない、AZ-COMが地域内輸送拠点である川崎市中央卸売市場北部市場へ輸送、川崎市が物資到着を確認した。


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