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資金調達支援サービスで“脱”不動産事業収益

 (株)ADワークスグループ(以下、ADWG)はこのほど、CVC事業子会社による資金調達支援サービスを構築したと発表。

 CVCとはコーポレート・ベンチャー・キャピタルの略で、ファンドを組成し、ベンチャー企業等に出資等を支援する組織のこと。同社では2020年12月にCVC事業を開始。以来100件超の投資対象案件を検討してきた。しかしADWGだけでは投資余力に限界があること、ミドル・レイターステージ企業の事業資金需要に対応しきれないことから、今回の取り組みに至った。

 100%子会社である(株)エンジェル・トーチ(東京都千代田区、代表取締役社長:細谷 佳津年氏)を中心に、岡三デジタル証券準備(株)、および(株)FUNDINNOへの出資、Siiibo証券(株)との業務提携、さらにADWG独自のライツ・オファリングのノウハウを活用し、取り組む。
 具体的には、FUNDINNOとの協業により、CVC事業の投資対象企業に対し、ADWG資金に加え、FUNDINNO社を通じた個人投資家からの資金調達(エクイティ)もアレンジすることを検討する。

 またSiiibo社との業務提携により、CVC機能で探索する企業に対し、Siiibo社を通じて個人投資家からの資金調達(デット)をアレンジすることを可能とする。
 さらに、岡三デジタル証券準備が企図するSTO(セキュリティトークンオファリング)事業との組み合わせにより、前出2社からの資金調達を広範かつ簡易に行なうことができるようになる、としている。

 ADWGは、この構想を実現することにより、「“脱”不動産事業収益」の構築を推進していく計画。

CVC事業を母体としたて「ファイナンス・アレンジメント事業」のイメージ図


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