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日鉄興和不他、MM21中央地区初のZEB認証ビル

「横浜シンフォステージ」外観イメージ

 日鉄興和不動産(株)は、(株)大林組、京浜急行電鉄(株)、ヤマハ(株)、みなとみらい53EAST合同会社と開発を進める「みなとみらい21中央地区53街区開発事業」(横浜市西区)の街区名称を、「横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)」に決定。29日、開発概要を発表した。

 みなとみらい線「新高島」駅徒歩1分の立地。敷地面積は2万620.58平方メートル。ホテル、オフィス、店舗等で構成する地上30階地下1階建てのウエストタワーと、オフィスや店舗等からなる地上16階地下1階建てのイーストタワーの2棟を開発する。延床面積は18万3,132.29平方メートル。

 オフィス専有部には、感染症対策等を目的に、サッシ組込型の自然換気装置を設置するほか、イーストタワーのオフィス会議スペースやリフレッシュスペースには、外気の温湿度などを計測して自動開閉するジャロジー窓を採用。低層部にはヤマハブランドの発信拠点や、飲食・物販などの店舗、オープンイノベーションスペースといったアクティビティフロアを整備する。

 建物全体では、熱負荷を抑える外装計画や、地域冷暖房(DHC)の導入、各種センサーを使った設備機器の自動制御、自然換気、雨水利用などを採用。建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の建築物全体評価で最高ランクである星5つ、オフィス部分の評価でみなとみらい21中央地区初となる「ZEB Ready」認証を、2022年5月16日付で取得。また、横浜市建築物環境配慮制度(CASBEE横浜)の最高ランクとなるSランク相当の環境性能を有している。

 IoT・ICT技術の活用により、建物内におけるさまざまなデータの相互活用を可能とする統合ネットワークを構築。施設利用者に向けては、建物環境に係る情報の見える化、空席確認やモバイルオーダー等の商業施設とオフィスが連携するサービスを提供する。

 完成は24年3月末を予定。


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