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「東京ガーデンテラス紀尾井町」を再エネ化/西武RS

「東京ガーデンテラス紀尾井町」外観

 (株)西武リアルティソリューションズは1日、同社が保有・運営する大規模施設での環境対策を加速すると発表した。

 複合ビル「東京ガーデンテラス紀尾井町」(東京都千代田区)では、10月より施設内で使用するすべての電力を実質再生可能エネルギー由来の電力に切り替える。
 今回導入する再エネ電力は、全電源平均電力にFIT非化石証書(トラッキング付き)および再エネ指定の非FIT非化石証書(電源属性情報有り)を組み合わせた電力となる。企業が事業で使用する電気を100%再生可能電力とすることにコミットする協働イニシアチブ「RE100」にも対応可能。これにより、同ビルの入居企業およびテナントも、専有部内で再エネ電力を使用できる。

 また2023年3月には、東京電力ベンチャーズ(株)、シャープエネルギーソリューションズ(株)と連携し、「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」でオンサイトPPAモデルの太陽光発電システムを稼働する。
 同施設内の「ツリーモール」「ガーデンモール」「フードコート」の3エリアの屋根上に、約4,000枚の太陽光パネルを設置。発電した電気を買電して、施設の店舗区画や共用部に供給して自家消費する。全体の出力規模は約1,770kW、初年度の年間想定発電電力量は約205万kWhで、施設全体の使用電力量の約20%をカバーすることになる。また同設備の導入・稼働に伴い、約870t-CO2/年相当の温室効果ガスの排出量削減に貢献できる見込み。

 西武グループでは経営理念であるグループビジョンに基づき、持続可能な社会の実現に向けた取り組み「サステナビリティアクション」(4領域・12アジェンダ)を積極的に推進。環境負荷削減目標として、CO2排出量を30年度までに18年比46%削減、50年度までにネットゼロを目指している。

「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」外観


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