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JR東、スマートホテルで地方創生

「ホテルB4Tいわき」完成予想図

 東日本旅客鉄道(株)(JR東日本)は6日、スマートホテル「ホテルB4T」の初弾となる「ホテルB4Tいわき」(福島県いわき市、総客室数227室)を2023年1月に開業すると発表した。

 「ホテルB4T」は、増加するデジタルネイティブ層のニーズに応えつつ、人手不足の課題を抱える地方で省人化運営を実現することで、多様な地域での滞在拠点を提供し、旅の裾野を広げる狙いで展開していく。訪日外国人を含む旅行者に多様な地域での滞在拠点を提供し、地方創生や沿線活性化に貢献する。B4Tは「Bed」「for Travel・Train・Time・Trust」を組み合せた造語。

 スタッフによるおもてなしを重視するメトロポリタンホテルズ・JR東日本ホテルメッツとサービスの手法を変え、手軽でスピーディーなデジタルコミュニケーションを求めるユーザーに、抑揚ある滞在体験を手ごろな価格で提供する。予約からチェックイン、チェックアウトまでの手続きがSuicaとスマートフォンで完結。入退室のキーにもSuicaを利用する。また滞在中のユーザーリクエストも、スマートフォンによるオンラインチャット、ビデオ通話でスタッフがサポートする。

 第1号店は常磐線の中核駅「いわき」駅に隣接して開業。23年春には赤羽(東京都北区、総客室数46室)と田端(東京都北区、総客室数99室)が開業する予定。

 JR東日本グループの直営だけでなく、地方の地元企業をはじめとしたグループ外企業とのフランチャイズ方式での出店も目指す。効率的な運営形態により、少ない客室数(30 室程度以上)でも出店を検討していき、首都圏の中間駅や地方都市、狭小な立地などにも出店エリアを拡大。新規開発だけでなく、既存ホテルのリブランドや、他用途建物からのリニューアルなど、入居物件の選定も柔軟に行なっていく。


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