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日鉄興和不、旗艦ブランド「グランリビオ」供給加速

「グランリビオ浜田山」完成予想図

 日鉄興和不動産(株)は、分譲マンション「リビオ」のハイグレードブランド「グランリビオ」の供給を加速する。今年10月に「グランリビオ表参道」(東京都渋谷区、総戸数64戸(うち非分譲29戸))と「グランリビオ市谷砂土原」(東京都新宿区、総戸数21戸)を相次ぎ発売。12月には「グランリビオ浜田山」(東京都杉並区、総戸数84戸(うち非分譲1戸)、東京建物(株)、安田不動産(株)との共同事業)の販売も開始する。13日、同物件モデルルームを報道陣に公開した。

 「グランリビオ」は、首都圏のJR山手線内や高級邸宅地を中心に、これまで8物件・約700戸を供給してきた。同社は2021年、「リビオ」ブランドの20周年を機にリブランドを実施。「グランリビオ」についても、ハードとソフトの在り方を見直していた。同日会見した同社住宅事業本部開発推進部長の茂見匡泰氏は「ファミリー向けの『リビオ』、コンパクトマンションの『リビオレゾン』は一定の評価を得ることができたので、新たな事業領域として高額帯分譲マンションに注力していく」とし「建築美・利便性・土地の品格にこだわり、外国人向け高級賃貸マンション『HOMAT』のノウハウも投入する。23年度以降も、目黒、恵比寿、吉祥寺、市谷砂土原(2棟目)での開発を順次進めていく」と抱負を語った。

 「グランリビオ浜田山」は、京王井の頭線「浜田山」駅徒歩9分に立地する、地上3階地下1階建て、延床面積約7,000平方メートルの分譲マンション。約5,000平方メートルの開発地は旧日本興業銀行の社宅跡地。周囲は低層住宅街で、善福寺川緑地や和田堀公園も近い環境を生かすため、500平方メートルの中庭を囲い込むランドプランとし、屋上緑化や既存樹の移植を含めた建物周辺への植栽を充実させ、周辺環境や生物多様性へ配慮した。これらの取り組みにより、生物多様性保全に係るABNIC認証と緑への取り組みに係るSEGES認定を分譲マンションとして初めて同時取得。建物も断熱性向上と高効率給湯設備等による「ZEH‐M Oriented」及び認定低炭素住宅仕様とし、マンション全体で一次エネルギー消費量を33%削減する。

 建物外観には、庇とマリオンに木調アルミパネルを配して、周辺のまち並みへの調和を図っている。住戸は、3LDK・4LDK、専有面積約61~82平方メートル。南面15スパン、東面3スパン、西面2スパン。南面地階は専用庭のように使えるドライエリアが付く。天井高は2,450mm、二重床・二重天井。キッチン天板と洗面所天板はフィオレストーン。食洗器、ワイドガラストップコンロ、ディスポーザー、グロエ水栓などが標準。

 販売価格は未定だが、中心住戸となる70平方メートルの3LDKが、9,000万~1億円となる予定。現在までのホームページ等からの反響数は1,300件。9月23日からのモデルルーム事前案内会には約200組が来場している。モデルルームのグランドオープンは22日。

モデルルーム。地階には専用庭同等に使えるドライエリアが付く
建物模型。500平方メートルの中庭を取り囲むように建物を配置。既存樹の移植をはじめ植栽をふんだんに施す


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