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武蔵小杉にCO2排出量実質ゼロの賃貸住宅

「ラティエラ武蔵小杉」外観
緑が豊かな中庭。ガラス窓の内側には入居者専用のワーキングラウンジを設置している

 東京ガス不動産(株)は30日、11月末に竣工した賃貸マンション「ラティエラ武蔵小杉」(川崎市中原区、総戸数197戸)を関係者に公開した。

 JR「武蔵小杉」駅徒歩7分、東急東横線・目黒線「武蔵小杉」駅徒歩7分に立地。敷地面積3,983.83平方メートル、延床面積7,098.13平方メートル、鉄筋コンクリート造地上6階建て。建設地は、築50年超の東京ガス(株)の独身寮と駐車場跡。ラティエラシリーズとしては24棟目となる賃貸マンション。

 中庭を囲むコの字型の配棟計画を採用。水平性を強調した全体デザインとし、中庭を囲むファサードは押出成形セメント板(ECP)ルーバー、半透明ガラスで光を制御することにより、落ち着いた共用廊下空間とした。また、緑地公園・地域に生息する樹木を主体に植栽した中庭と一体のワーキングラウンジを設置。北側をセットバックして設置した駐車場には42台分のスペースを確保、199台収容できる駐輪場も設けた。

 屋上や街灯に太陽光発電設備を設置することで共用部の電気を賄い、不足分を非化石証書付電力で補うことにより、CO2排出量を実質ゼロとする。また、エントランスには防水板を張り浸水対策を強化。防災倉庫も設置し、災害時の居住者の安全確保を図った。

 住戸は1R・1K・1LDK・2LDK、専有面積は25.31~48.16平方メートル。単身者、DINKS、子育て世代の小家族をターゲットに20プランを用意。全住戸にエアコン・ピクチャーレール・高速インターネットを設置。一部の住戸には床暖房も採用している。賃料は12万1,000~22万3,000円(税込み・管理費込み)。11月4日からリーシングを開始。44件の申し込みがあり、12月中旬より入居を開始する予定。

 同シリーズは、11月の「ラティエラ大鳥居」(東京都大田区、総戸数200戸)の竣工により、管理戸数1,000戸を達成。今年度中に1,500戸を達成する見込みで、2025年度までに2,000戸を目指す。


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