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西武鉄道の保有不動産を西武RSに承継

 (株)西武ホールディングスは8日、西武鉄道(株)の不動産事業および沿線観光事業を、吸収分割により(株)西武リアルティソリューションズ(以下、西武RS)に承継すると発表した。2023年4月1日付。

 同社では、21年5月に発表した中期経営計画に基づき、アフターコロナにおける企業価値・株主価値の最大化を図るべく組織再編を推進。初弾として22年4月、ホテル・レジャー事業のビジネスモデルの転換と不動産事業の競争力強化を目的に、プリンスホテルおよび西武RSの組織再編を実施した。

 そうした中、都市交通・沿線事業においても、リモートワークの浸透などコロナ禍で生じた価値変容・行動変容が定着することで、運輸収入の完全回復は難しいと考え、損益構造のさらなる見直しを図っている。今回、組織・運営体制の見直しの一環として、西武鉄道の鉄道事業以外の不動産を西武RSへと移管することを決定した。

 これにより西武鉄道は、コロナ禍を踏まえた都市交通・沿線事業の収益力強化を加速。将来的にはグループのモビリティ事業の中心的存在として、鉄道以外のモビリティ事業の先鋭化も目指す。西武RSは西武鉄道から承継した不動産の有効活用を図り、沿線価値の向上に取り組む。


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