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広尾の200平方メートル超の住戸をリノベ/リビタ

内装材および家具の製作はカリモク家具が手掛け、空間全体の一体感を表現している

 (株)リビタは15日、リノベーションを手掛けた分譲マンション「オパス有栖川」(東京都港区、総戸数100戸)内の住戸の竣工に伴い、プレス向け内覧会を開催した。

 同物件は、東京メトロ日比谷線「広尾」駅徒歩7分に位置。敷地面積6,251.42平方メートル、延床面積2万5,511.11平方メートル、鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート造地下1階地上11階建て。2004年2月の竣工。

 13年11月からスタートした「R100 tokyo」の取り組みの一環。「R100 tokyo」とは、都心好立地にある100平方メートル超のマンションをベースに、カスタマイズやオーダーメイドによって自分らしい住まいを実現するサービス。同物件では、平均専有面積約200平方メートルの住戸のうち、リビタとNTT都市開発(株)が数十戸を取得。リノベーション後に販売している。

 今回リノベーションした住戸は、3LDK+Study Room+SIC。建築家の芦沢啓治氏が素材選定、家具のコーディネートや内窓のデザインなどを監修。自宅でリフレッシュできるような設え(Retreat:リトリート)、五感に訴える心地よい空間の創造(Wellness:ウェルネス)、社会や環境にも配慮した温熱環境(Sustainability:サステナビリティ)の3つをキーワードに企画した。今後の「R100 tokyo」の住まいづくりのフラッグシップモデルとする。

 内装材および家具の製作は、木製家具を製造・販売するカリモク家具(株)が手掛け、空間全体の一体感を表現した。また、断熱性能を向上させるため、外気に接する外壁側の内壁を断熱リノベーション。熱の逃げやすい窓回りに木製の二重サッシを取り付けた。空気環境を清潔に保ち、換気による熱ロスを大幅に削減できる「全熱交換器」も導入し、低燃費で快適な空気環境を実現する。
 また、北欧の音響機器メーカー「DYNAUDIO」のスピーカーを芦沢氏がデザイン。カリモク家具とともに商品化を前提に制作し、同住戸に実装した。オーダーメイドで香りの演出を提案する「@aroma」による調香も取り入れている。

 同住戸は成約済みで、家具付きの販売価格は6億~7億円。

窓回りに木製の二重サッシを取り付け、断熱性能を向上
スピーカーも木製
在宅時間の増加に伴い、仕事や趣味に利用できるスペースを設けている


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