不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

都心5区ビル空室率、4ヵ月連続で小幅に低下

 三幸エステート(株)は17日、2022年12月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および、全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模賃貸オフィスビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は4.25%(前月比0.07ポイント低下)と、4ヵ月連続で小幅な低下が続いている。集約移転や館内増床等により、新築ビルへ移転したテナントの大口の二次空室でも空室床の消化が進んだ。潜在空室率は7.42%(同0.11ポイント低下)と空室率と同様に4ヵ月連続で低下しており、緩やかながら低下傾向が見られる。

 1坪当たりの募集賃料は2万7,999円(同120円増)と小幅に上昇したものの、21年7月以降より2万8,000円台目前で横ばい傾向にある。募集面積は71万3,418坪(同1万1,241坪減)。空室率は低下傾向にあるが、大口の募集床を抱えるビルでは条件緩和の動きが散見される。

 全国6大都市の空室率は、東京23区4.5%(同増減なし)、札幌市1.3%(同0.1ポイント低下)、仙台市2.6%(同0.3ポイント低下)、名古屋市4.8%(同0.1ポイント低下)、大阪市4.1%(同増減なし)、福岡市2.6%(同増減なし)。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら