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「住宅ストック維持・向上促進事業」募集を開始

 国土交通省は1日、「住宅ストック維持・向上促進事業(良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業)」の募集を開始した。

 良質な住宅ストックの活用に向け、維持管理やリフォームの実施等によって住宅の質の維持・向上が適切に評価されるような、住宅ストックの維持向上・評価・流通・金融等の一体的な仕組みの開発・普及等を行なう事業者を支援する。
 対象者は、宅建業者・不動産鑑定士、金融機関、検査・履歴業者、建築士、工務店等の関連主体が連携した協議会など。このうち、特定既存住宅情報提供事業者団体登録規程に基づき登録を受ける予定、または登録を受けた事業者団体が、安心R住宅を対象として行なう取り組み(安心R住宅版)も支援する。

 新築・既存住宅を対象とする「先導型」事業と、既存住宅のみを対象とする「普及型」事業の2種類の事業を募集。「先導型」は、良質な住宅ストックの形成や適切な維持管理の実施、適正な資産価値評価を踏まえた先導性の高い新たな流通商品等の仕組みの開発、事業実施に向けた協議会等の体制整備等を行なう事業を募集。「普及型」は、長期優良住宅認定制度や、「安心R住宅」制度および瑕疵保険制度等の施策を活用した良質な住宅の普及に取り組む協議会等の体制整備や周知、および性能維持向上を行なう事業を募集する。

 インスペクションの方法、実施時期の検討および開発に要する試行的な工事など、開発にかかる費用についての上限は2,000万円。事業者や消費者への説明会開催等を通じた仕組みの周知など、体制整備・周知にかかる費用については上限を1,000万円とする。インスペクションの実施、住宅履歴や維持管理計画の作成など、性能維持・向上にかかる費用は、1戸当たり100万円を上限に支援。

 募集要項等の詳細は、同省公表資料を参照。応募締め切りは、3月31日12時。外部有識者等からなる評価委員会等において評価を行ない、5月上旬をめどに審査結果を公表する。


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