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東京建物、ウェルビーイング研究するプロジェクト発足

 東京建物(株)は17日、「ウェルビーイング(※)」に関する施策の検討を深めてまちづくりに実装していくことを目的としたプロジェクトチーム「Well-being Lab.」を発足したと発表した。初弾として、首都圏で働くビジネスパーソン1万人に調査を実施。その結果をもとに、個人の状態を可視化する「ウェルビーイングスコア」を開発した。

 近年、経済社会の豊かさに加え、一人ひとりの生活の質や満足度に注目し、それぞれが多用な選択をすることができるウェルビーイングな社会への関心が高まっている。一方で、その概念は個人の主観的な状態であるため測定が難しく、日常的な測定方法の確立や、人によって異なるウェルビーイング向上につながる要素へのアプローチが課題となっていた。そこで、ワーカーが手軽に自身の状態を把握でき、普段の行動の中でのウェルビーイングに取り組むことができるような指標の開発や、指標を活用した具体的なサービスや取り組みの実現を目指し、同チームの発足に至った。

 初弾の成果物である「ウェルビーイングスコア」は、ウェルビーイング研究の第一人者である予防医学研究者の石川善樹氏監修のもとで開発した。首都圏で働くビジネスパーソン1万人を対象に調査し、「健康に過ごす」や「心地よい時間」「食へのこだわり」「助け合い・感謝」等20個の「ウェルビーイング向上因子」を特定。13個の設問に回答することにより個人の状態を可視化できるようにした。

 同社は今後、東京駅前八重洲一丁目東地区市街地再開発事業(A地区・B地区)をはじめとした同社が推進するプロジェクトにおいてウェルビーイング向上因子に結び付いた各種サービスを開発・提供し、ワーカーのウェルビーイングを向上させるオフィスの実現を目指すとしている。

(※)身体的・精神的・社会的に良好な状態を意味する概念のこと


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