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北赤羽の大規模マンション、広さと環境に高評価

完成予想模型(西側方向から撮影)。左が「マスタープレイス」で右が「マナープレイス」。マスタープレイスの背面が荒川の河川敷。敷地が浸水ハザードエリア内にあるため、建物1階には住戸を設けていない
モデルルーム(専有面積77平方メートル)のプレミアム住戸。標準住戸より水回りや建具類がグレードアップされる

 大和地所レジデンス(株)は、創立30周年記念プロジェクトと位置付ける分譲マンション「ヴェレーナグラン北赤羽マスタープレイス」(東京都北区、総戸数253戸)および「同マナープレイス」(同、総戸数65戸)の1期125戸(マスタープレイス100戸、マナープレイス25戸)の販売を3月下旬に行ない、100戸強に登録・申し込みが入った。

 両物件は、JR埼京線「北赤羽」駅より徒歩5分に立地。北赤羽駅圏での分譲は4物件目。約1.1haの敷地は工場跡地で、北東を荒川河川敷に接する。マスタープレイスが荒川寄りの北東・南西のL字状の配置。平置き駐車場や共用棟、公道を挟み、マナープレイスが配置される。マスタープレイスが、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上19階建て。マナープレイスは、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上15階建て。竣工はマスタープレイスが2025年1月下旬、マナープレイスが24年8月上旬。

 スケールメリットを生かし、共用棟には、ラウンジ、パーティルーム、ワーキングスペース、キッズルームなどを設置。駐車場はすべて平置きで、総戸数の50%用意。住戸は、両物件合わせて74プラン。マスタープレイスは、2LDK~4LDK、専有面積約57~106平方メートル。マナープレイスが1LDK~3LDK、専有面積約44~90平方メートル。逆張り工法を採用。日影規制のない工業地域の特性を生かし、基準天井高を2,540~2,600mm確保し、2,300mmのハイサッシとするなど開放感を出した。階高を1,200mm引き上げ、床下収納とスキップフロアを設けた「スキレージ」プランや、ロフト付き住戸、メゾネットタイプも設定。高層階には、専有面積100平方メートル超、サウナ付き住戸も用意した。

 御影石キッチンカウンター、食洗器、ガラストップコンロ、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンターなどが標準。広さ77平方メートル以上の住戸は、ガラストップコンロがワイドタイプとなるほか、キッチンのタッチレス水栓、玄関折り上げ天井など仕様が上がる。

 1期の販売価格は、マスタープレイスが5,098万~1億3,798万円、最多価格帯6,700万円台(11戸)。マナープレイスが4,398万~1億498万円、最多価格帯6,300万円台(3戸)。坪単価は約330万円。22年10月のホームぺージ公開からの物件エントリー総数は2,600件超。同年12月のモデルルームオープンからの来場者数は700組弱。購入者の3割は北区在住、隣接する板橋区・豊島区・荒川区、埼玉県川口市が2割。都内在住者が7割と、広域から集客した。30~40歳代のファミリー・プレファミリーを中心に、50歳後半~60歳代のシニア層の住み替えも目立った。平均面積70平方メートル以上という広さ、荒川河川敷や大型公園が点在する環境の良さ、多彩な間取りプランなどが評価された。

スキップフロアと床下収納を組み合わせた「スキレージ」プラン。階高を1,200mmアップし、床下収納を設置、収納がないリビング部分をスキップフロアとし、段差部分も収納としている
床下収納は天井高900mm


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