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「不動産協会賞」、3作品が受賞

表彰式の模様

 (一社)不動産協会は13日、13回目となる「不動産協会賞」の表彰式を、霞山会館(東京都千代田区)で開催した。

 「不動産協会賞」は、社会貢献活動の一環で2009年度にスタート。日本経済・国民生活に関する著作物の中から、不動産業界が直面する幅広い課題について理解を深めるのに適した著作物を表彰する。対象となるジャンルも、「都市再生」「エリアマネジメント」「豊かな住生活の実現」「防災・レジリエンス」「脱炭素」「少子高齢化」「働き方改革」など多岐にわたる。

 今回受賞したのは、都市部におけるコミュニティ開発の新たな思想とメソッドを実践例を交えて解説した「ネイバーフッドデザイン:まちを楽しみ、助け合う『暮らしのコミュニティ』のつくりかた」(荒 昌史著、英治出版)、古民家・空き家を活用した宿泊施設「NIPPONIA」の取り組みを紹介した「NIPPONIA 地域再生ビジネス:古民家再生から始まる持続可能な暮らしと営み」(藤原兵史著、プレジデント社)、令和3年改正の民法・不動産登記法をはじめとした土地制度法制を解説した「土地法制の改革:土地の利用・管理・放棄」(山野目 章夫著、有斐閣)の3作品。

 表彰式で挨拶した同協会理事長の菰田正信氏は「第13回となる今回は、コロナ禍以降初めて審査委員がリアルに集まり、受賞作品の選定について議論を戦わせた。いずれも受賞作も、住宅・都市の在り方を見直す機会を提供してくれる素晴らしい作品。当協会としても、これらの作品をきっかけに業界で議論が起こるように、受賞者と連携しながら情報発信等に努めていきたい」等と述べた。


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