パナソニック ホームズ（株）は、創業60周年記念商品として、戸建住宅「NEW『カサートプレミアム』」と、多層階賃貸集合住宅「NEW『Vieuno（ビューノ）』」を20日に発売する。
同社は創業60周年となる2023年を起点として「新・中期商品戦略」を策定。「挑戦事項」として、「多様性」と「持続性」の両立を掲げた。「多様性」では、賃貸やストックにおいても新築と同等の豊かな暮らしを実現させること、「持続性」については快適と省エネの両立や防災、工業化住宅の強みの発揮といった内容での商品開発を進めていく。
今回発売する両商品は、5月に発売予定の「リフォーム用全館空調システム」と合わせて新・中期商品戦略の初弾。「新しい暮らしの価値を未来へつなぐ」をコンセプトに、「家族をつなぐ」「自然とつなぐ」「価値をつなぐ」を提案する。
NEW「カサートプレミアム」は、1階の通路上を吹き抜けにすることで、室内のどこにおいても温度を均一にする全館空調や、優れた断熱性能を生かして縦に連続する開口の設計を可能にする「光の回廊」を設ける。
また、住まいの内と外をひとつなぎで考える外構設計や室内にグリーンを取り入れるバイオフィリックデザインの考え方も取り入れる。さらに、電気自動車の電源を非常に活用するV2Hシステムなども採用することで、省エネとレジリエンスも強化。標準仕様で等級6相当の断熱性能を実現するほか、最長35年の地震保証など、健康で快適な暮らしの持続や良質なストックとしての資産価値の長期維持を図る。
制震鉄骨軸組構造、3.3平方メートル単価は120万円台から。初年度は100棟の販売を見込む。
NEW「ビューノ」は、新界壁によって快適性をアップするほか、新たな太陽光発電システムやEV充電器の設置によって利回りを下げずにZEH-M水準の環境性能を得られるようにする。また、大工人口の減少を見据え、工業化を促進して工期を約10％短縮する省施工を実現する。
重量鉄骨NSラーメン構造で、3.3平方メートル単価は130万円台から。初年度の販売目標は約100億円。
