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ミサワホーム、23年度は分譲・賃貸住宅の供給増へ

「23年度は、分譲・賃貸住宅の供給増にも力を入れる」と話す作尾社長

 ミサワホーム(株)は20日、同社代表取締役の作尾徹也氏が2022年度の業績(速報値)を記者会見で発表した。

 同年度の売上高は4,215億円(前年度比6%増)、営業利益は166億円(同43%増)となった。「コロナ禍で営業利益は着実に伸び、リーマンショック以来の過去最高益となった。一方で売上高は伸び悩んでいる状況だったが、社内体制の見直し等の成果が少しずつ見えてきている」と話した。

 セグメント別では、新築請負事業は、資材高騰やサプライチェーンの停滞の影響は受けたものの、営業現場の努力と資材調達先との協力体制構築等によって、売上高2,448億円(同2%増)、営業利益40億円(同6%増)と、増収増益を実現した。

 ストック事業は、リフォーム事業において、既存オーナーだけでなく、一般客向けへの提案も積極化。非住宅や中大規模建築物の工事の受注も拡大した。「省エネリフォームへの補助金制度等が充実し、追い風となった」(作尾氏)としている。その結果、売上高982億円(同10%増)、営業利益49億円(同88%増)に。

 街づくり事業は、複合施設「ASMACI神戸新長田」(神戸市長田区)のマンション販売等が好調で、売上高209億円(同3%増)、営業利益23億円(同51%増)だった。海外事業は、アメリカでの戸建住宅の受注が好調だったことから、売上高517億円(同26%増)、営業利益54億円(同43%増)。

 23年度は、「主力である注文住宅において企画住宅の販売を促進するほか、分譲住宅の供給にも力を入れる。賃貸住宅においては、各エリアに専任者を設定するなど、地方展開も積極化していく」と話した。


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