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JARESが春季全国大会シンポジウム開催

「業績賞を事業に生かしていただきたい」と挨拶した原科会長

 (公社)日本不動産学会は9日、日本大学経済学部(東京都千代田区)で2022年度「業績賞」の表彰式および春季全国大会シンポジウムを開催した。

 業績賞の表彰式(結果は過去のニュース参照)の冒頭挨拶した同学会会長の原科幸彦氏は「業績賞は、本学会において大変重要な意味を持つ表彰制度であり、各不動産会社の皆さんには、どのような点が評価されているのかを見ていただき、今後の事業に生かしていただきたい」などと語った。

 今回、最高賞である国土交通大臣賞を受賞したのは東京建物(株)の「『物流不動産』と『自己託送制度』を活用した自社でできるカーボンニュートラルの仕組み」。表彰状を受け取った代表取締役社長執行役員の野村 均氏は「今回受賞したプロジェクトは当社だけでは成立しないもので、共同で取り組んだ各企業に感謝したい。現在、当社は脱炭素の推進を重要課題に掲げて事業に取り組んでいる。当社が事業を展開する都市部では、エネルギー需要が大きいものの創エネスペースが限られるという課題があり、その解決のために今回のプロジェクトに取り組んだ。これからも、引き続き脱炭素社会の実現に向けて進んでいきたい」などと感謝の辞を述べた。

 その後、春季全国大会のシンポジウムが行なわれ、日本大学経済学部教授の中川雅之氏をコーディネーターに、明治大学名誉教授の青山 佾氏、同名誉教授の市川宏雄氏、(一社)不動産協会副理事長の内田 要氏、JLLリサーチ部門ディレクターの大東雄人氏が「東京の国際競争力と不動産開発」をテーマにパネルディスカッションを実施。青山氏が「インフラ整備」、市川氏が「都市としての課題と強み」、内田氏が「スタートアップとイノベーション」、大東氏は「不動産の透明度」といったそれぞれの視点でスピーチした後に、意見交換を行なった。

各パネリストが意見を交換した


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