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TDL公式ホテル裏付け資産に約58億円を調達

 ケネディクス(株)は19日、不動産セキュリティ・トークン・オファリング(不動産STO)を実行し、「ケネディクス・リアルティ・トークン グランドニッコー東京ベイ 舞浜(譲渡制限付)」(千葉県浦安市)の運用を開始したと発表した。

 STOとは、ブロックチェーンに代表されるデジタル技術を活用して発行・管理される有価証券「セキュリティ・トークン」を投資者に発行し、資金調達を行なう手法。不動産STOは、不動産関連資産を裏付け資産とし、受益証券発行信託と呼ばれる仕組みにより発行される受益証券をデジタル証券化。セキュリティ・トークンとして発行し、その受益証券を商圏会社が投資家に販売するもの。
 同社は2021年8月より、不動産STOを実施している。

 今回裏付け資産とした「グランドニッコー東京ベイ 舞浜」は、JR京葉線・武蔵野線「舞浜」駅より無料シャトルバスで7分、ディズニーリゾートライン「ベイサイド・ステーション」駅より徒歩約4分に位置。延床面積6万7,488.62平方メートル、全709室のホテルで、23年春に全客室のリニューアルを完了している。鑑定評価額は129億円(23年4月12日時点)。

 発行するセキュリティ・トークンの口数は5,815口。1口当たり発行価格は100万円、発行価格の総額は58億1,500万円。すでに資金調達額の募集を完了している。運用期間は約6年10ヵ月。

 なお、同社のグループ会社が運用する不動産セキュリティ・トークンの裏付け資産の総額は462億円となっている。


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