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大手デべ初の宿泊型産後ケアサービス/三菱地所

  三菱地所(株)は29日、都心宿泊型産後ケアサービスの試験運用を開始したことを公表した。総合不動産事業を本業とする大手ディベロッパーが同サービスに参入するのは初めて。

 宿泊型産後ケアサービスとは、産後の親子が宿泊し、専門スタッフによる乳児の育児指導を受けたり、一時的にスタッフに乳児を預け、親が睡眠・休養を確保することができるもの。

 同社は東京メトロ半蔵門線「水天宮」駅直結の「ロイヤルパークホテル」(総客室数419室)において、医療法人と連携して試験運用を開始。生後4ヵ月まで(寝返りが始まるまで)の乳児とその家族が宿泊対象で、滞在日数は1組当たり3~7日間を目安とする。滞在中、助産師など常駐する専門スタッフがいつでも別室で乳児を預かる他、授乳や育児の相談にも応じる。利用料金は1日あたり6万~7万円台の予定。試験運用期間は9月までを予定する。

 同サービスは、同社が2009年より実施している「新事業提案制度」により生まれたもの。第一子誕生後の生活を体験した男性社員2人、女性社員1人がプロジェクトチームを組成し、「持続可能な産後の生活をデザインする」をコンセプトに提案した。

 試験運用を通じ各種検証を重ね、事業の本格展開を目指す。将来的には都心部を中心にホテル以外のアセットや単独施設の開発も検討する。


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