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外出困難者がロボット介してタウン内を案内

移動ロボットに搭載した分身ロボット「オリヒメ」

 パナソニック ホールディングス(株)は6日、「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(藤沢SST)」(神奈川県藤沢市)で実施中の屋外移動ロボットを使ったサービス実証において、分身ロボット「Orihime(オリヒメ)」を融合させたタウンツアーの実証を開始すると発表した。

 同社は、労働力不足等の社会課題の解決を目指し、屋外移動ロボットを活用した配送サービスの実用化に向けた取り組みを実施。2020年11月から藤沢SSTで実証実験を開始し、技術面を進化させると共に、屋外移動ロボットを活用した店舗から住宅への配送サービス実証等を行なっている。

 今回は、外出困難者が自宅などから藤沢SST見学ツアーの案内を行なう実証実験を開始。これまで培ってきた技術を基盤として、屋外移動ロボットに、遠隔からコミュニケーションを行なうことができる「Orihime」を搭載。遠隔管制システムを介して必要に応じて移動操作等を行なう従来の遠隔操作者と、分身ロボットを自宅等から操作し、サービス利用者とのコミュニケションやまち案内を行なう遠隔操作者が円滑に役割分担および協調・共同作業を行なう仕組みを実現した。

 今後はまち案内だけでなく、地域内のイベント等での活用により移動タスクと販売支援タスクを融合した移動販売に関する取り組みを公園などの共有スペースで実施する予定。

 実施日は7月23日~12月(予定)の毎週水曜日。


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