不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

常時認証技術を活用し共同実験/ミサワH他

常時認証技術を活用した共同実験のイメージ

 ミサワホーム(株)と富士通(株)は、常時認証技術を活用した、暮らしのパーソナライズ化(個人向けに最適化)やセキュア(安全な)な空間に関する共同実験を開始した。

 常時認証技術とは、生体認証による本人確認結果を、特定エリア内に設置されたカメラで撮影された人物と紐付けることで、認証状態を維持しながら、その人物の位置をリアルタイムに推定する技術。これまで困難だった、複数のカメラをまたいで人物をトラッキング(ユーザーの行動を追跡する行為)することができる。

 実験は、ミサワホームの住宅展示場「ミサワパーク東京」(東京都杉並区)内にあるコンセプト住宅「グリーン・インフラストラクチャー・モデル」で実施する。1階のシェアオフィス内に生体認証センサとカメラを設置し、人と行動を常に認識する常時認証技術の実証を行なう。加えて、同技術活用によるパーソナライズ化された空間や、家族や訪問を見守るセキュアな空間についても検証する。

 両社の従業員や取引先など、一部関係者がシェアオフィスを使用する際、入口の専用機器で生体認証登録と自身の好みなどに関する情報を登録。生体認証センサとカメラで常時認証を行ない、照明機器やスピーカー、モニターなどの住宅機器と連動して、来場者の好む音楽を流すなど、パーソナライズ化された住環境の価値を検証する。また、生体認証せずに入ってきた来場者や、転倒した来場者などの異常検知、コミュニティの誘発性なども検証する。

 両社は共同実験を通して、より快適で安全な住まいの提案に生かすとともに、病院や介護施設、オフィスなど公共空間への活用も検討していく。
 期間は2024年1月31日まで。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら