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防災対策、「家」を重要視する人はわずか

 パナソニック ホームズ(株)は10日、関東大震災から100年に当たり「住まいの防災」に関する取り組みについて生活者意識調査を実施した。調査は2023年7月に、街頭インタビューやWEBで行なった。

 「日常生活において防災を意識しているか」という問いには、56.7%が「している」と回答。しかし、そのうち「家の耐震補強」を実践できている人は36.6%にとどまった。また、「防災と聞いたときにイメージするもの」については、「食料・水の備蓄の確保」が42.7%でトップ。「住宅の耐震補強」と回答した人は6.8%で、5つの選択肢のうち4位だった。

 街頭インタビューは災害時に被災規模が大きくなりやすい木造住宅密集地域がある品川区戸越地区で実施。「あなたの防災対策、おしえてください。」というテーマで話を聞いたところ、「家」と回答した人は45人中1人にとどまった。

 この結果を受け、同社は、生活者は防災対策において「備品・食飲料の準備」や「避難」に関する意識は高いものの生命や財産を守る基盤となる「住まい」はさほど重要視されていないとした。


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