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AI技術を用いた地震被災リスク推定システム

 パナソニックホームズ(株)は23日、地震発生時のオーナーへの支援・復旧の迅速化を目的とした地震被災リスク推定システム「P-HERES(ピー・ハーレス)」を開発し、9月1日から運用を開始すると発表した。

 「P-HERES」は、国立研究開発法人防災科学技術研究所による強震観測網(K-NET,KiK-net)の強震記録(加速度波形データ)を基に、エリア別、建物の構法別(大型パネル構法・制振鉄骨軸組構法・重量鉄骨ラーメン構法)に解析して、被災想定レベルを判定し、同社の顧客データベースと連携して画面上に表示するシステム。

 この判定結果に基づいて、同社の災害復旧支援部門が、被災リスクが大きいと判定されたオーナー宅に人員を派遣する。判定からマッピングまでにかかる時間は地震データ取得後10~30分程度で、迅速な復旧対応が可能となる。

 「P-HERES」における構法別の被災度の解析にはAI 技術を活用。震度情報だけでは判定しきれない、地震の揺れと各構造特性の“相性”(共振等)を考慮した精度の高い判定が可能となった。

「P-HERES」による被災レベル判定のフロー


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