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地所レジ、東大・目白台キャンパスの遊休地で複合施設

複合建物完成イメージ

 三菱地所レジデンス(株)は31日、東京大学目白台キャンパスにおける土地有効活用事業として、複合建物(東京都文京区)の新築工事に着工した。

 2020年5月の土地有効活用に係る事業協力者募集に対し、三菱地所レジデンスが事業主、三菱地所(株)が総合企画として、複合建物賃貸事業に基づく定期借地事業提案を行ない、選定されたもの。22年3月、三菱地所レジデンスと東京大学間で同事業に基づく事業協定を締結した。

 建物は、東京メトロ有楽町線「護国寺」駅より徒歩6分に立地。敷地面積約5,290平方メートル、延床面積9,608平方メートル、鉄筋コンクリート造地上5階建て。東京大学大学院医学系研究科の看護学施設(Global Nursing Research Center、以下「東京大学GNRC」)のほか、医療・ヘルスケア施設、学童保育施設、多目的コミュニティスペース等で構成する。

 東京大学GNRCには、看護学を基盤に、人生100年時代の幸福寿命の延伸を目指した「しあわせ社会実現プロジェクト」を実装する計画で、子供から高齢者まで幅広い地域住民を対象に、看護学研究者による健康・ケアに関する学習プログラムを提供していく。併せて、センシングやリモート看護など先進的な技術開発にも取り組む。

 ヘルスケア施設では、介護付有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅のほか、訪問介護ステーション、クリニック、調剤薬局、リハビリ特化型デイサービスを設置。また建物内には「交流広場」を設け、「交流広場・多目的コミュニティスペース」「医療・ヘルスケア施設」「学童保育施設」が有機的につながる、地域に開かれたコミュニティ形成の場を提供していく。

 竣工は25年1月末の予定。


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