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高輪のオフィスビル最上階をペントハウスにリノベ

屋内リビングの壁の一部は石張りの壁に。奥には外部とつながるジャグジーを設置した
キッチンを設けたウッドデッキ敷きのアウトドアリビング

 リノベる(株)は19日、港区高輪のオフィスビル最上階をリノベーションしたペントハウスを、報道陣に公開した。

 同物件は、都営地下鉄浅草線「高輪台」駅に立地。敷地面積248.04平方メートル、延床面積1,428.49平方メートル、鉄骨鉄筋コンクリート造地上8階建て、築30年の小規模オフィスビル。ビルの7・8階(メゾネットタイプ)にある元オーナー住戸を、同社が賃貸住宅にリノベーションした。専有面積は174.04平方メートル、間取りは2SLDK。

 高い天井、大型ルーフテラス、2フロアに設けられた玄関などの特徴を生かし、「住まい」「仕事場」「心身をととのえる」「集う」など、多様なライフスタイルに対応できる場として再構築した。

 7階は、豊富な開口部と天井高を生かした屋内リビングと、外部キッチンを設けたウッドデッキ敷きのアウトドアリビングの2つのリビングを用意。リビング奥にはインナーテラスを介して外部とつながるジャグジーを設置。ワークアウトやヨガなどを行なえる余白スペースを設けたエリアとしている。既存内装を撤去し、現れた鉄骨構造を現しとして見せるデザインに。8階への階段下には、アウトドアグッズやスーツケースなどが収納できる土間スペースを設けた。

 2フロアそれぞれに玄関があることを利用し、8階には多目的スペースと一体的に利用できるセカンドリビングを設置。リビング横の多目的スペースは、オフィス、ギャラリー、アトリエ、スタジオなどに利用できる。主寝室、水回り、ウォークインクローゼットをセットにしたプライベートエリアを用意。7階から階段で直接アプローチできるようレイアウトした。

 賃料は100万円超。周辺の相場を上回る賃料を実現した。「単なる高額賃貸ではなく、さまざまなライフスタイルに対応できる場として提案したことで、リーシングから約1ヵ月で入居者が決まった。今回の住戸へのリノベーションが、今後、小規模オフィスビルの低稼働という課題の解決につながれば」(同社不動産部法人担当・田村 実氏)。

インナーテラスを介して外部とつながるジャグジー
階段下にはアウトドアグッズなどを収納できる土間スペースを設けた


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