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乳幼児のいる世帯、マンション購入前後でニーズに変化

 あなぶきホームライフ(株)はこのほど、マンションを所有し、乳幼児(5歳以下の子供)を持つ家庭を対象とした、マンション購入時・購入後の住まいに関する重視ポイントについてのアンケート結果を公表した。

 調査期間は2023年8月10~17日。東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県に居住する、20~44歳のユーザーを対象にインターネット調査を実施。すべての質問で各項目の重視度を「3ポイント:重視した」「2ポイント:どちらともいえない」「1ポイント:気にしなかった」の3段階で回答してもらい、それぞれの平均値を集計した。有効回答数は946人。

 教育施設や自治体の制度等の子育て環境で重視したポイントは、購入時・購入後いずれも「役所・病院・スーパーなどの生活利便施設(住まいとの距離、営業時間)」(購入時:2.63、購入後:2.73)がトップで、次いで「まちの雰囲気・生活水準」(購入時:2.59、購入後:2.70)、「保育園・幼稚園までの距離」(購入時:2.09、購入後:2.50)となった。

 購入前後で差異の大きい上位3項目は、「習い事・学習教室など放課後の預かり施設までの距離」(差異:0.62)、「自治体の子育てに関する助成金・支援制度」(同:0.61)、「小学校(学区)についての評判」(同:0.51)。各施設への距離は購入時から継続して重視しているが、行政の支援制度は、購入後に自身の家庭に合った制度や助成金に注目し、改めて重視する傾向が分かった。

 マンションの設備で重視したポイントは、購入時・購入後いずれも「セキュリティシステム」(購入時:2.48、購入後:2.59)がトップで、「防音対策された床」(購入時:2.10、購入後:2.44)、「傷つきにくく汚れが落ちやすいクロス」(購入時:1.89、購入後:2.27)と続いた。

 購入前後で差異の大きい上位3項目は、「ノンタッチのオートロックドア解除」(差異:0.57)、「指を挟まないように工夫された扉」(同:0.56)、「指を挟まないように工夫された窓」(同:0.54)。購入後は子供の安全に配慮した設備を重視する傾向が分かった。


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