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グラングリーン大阪の中核施設名称、「JAM BASE」に

「JAM BASE」ロゴ

 三菱地所(株)を代表企業とするJV9社(※)は28日、2024年9月に先行まちびらきを行なう「グラングリーン大阪」(大阪市北区)の中核機能施設の名称を「JAM BASE(ジャムベース)」に決定したと発表。同施設は、先行まちびらき時に開業する。

 「JAM BASE」は、多様な人々が集い交わることでアイディアやイノベーション創出を目指す、今回のプロジェクトの中核を担う施設の総称。音楽の即興演奏を「JAMMING」と現すことから、施設で巻き起こる独自の共創(コ・クリエーション)が、音楽を作るかのように楽しくエキサイティングなものとなってほしいとの思いを込めた。

 大阪・梅田という利便性とブランド力、広大なうめきた公園との一体開発という利点を生かし、学生や起業家をはじめ、中小企業からグローバルカンパニー、アカデミア、ベンチャーキャピタルなどさまざまなプレイヤーが集い、アイディアを形にし、社会実装・現実化を進めることを支援する場所として運営する。

 北街区賃貸棟1~9階をメイン拠点とし、そこを起点に、4層吹き抜けの会員制交流スペース、イベント利用もできる大階段、パーティやイベントも開催できるキッチンスペース、開放的な屋上庭園など、まち全体にさまざまな施設を配置する。変化に富んだ空間を構築し、さまざまな用途や機能を“ごちゃごちゃ”に混ぜ合わせ配置することで、多様な人々の活動の交わりを誘発。こうして各所で「JAM BASE」の営みを展開し、幅広い生活者との接点を構築していく。

 現時点で、国立大学法人大阪大学、学校法人立命館、さくらインターネット(株)、(株)スマートバリューなどの入居が決定。すでに6割ほどの申し込みを受けているという。

 説明を行なったオリックス不動産(株)専務執行役員・髙橋豊典氏は、「うめきた開発としてグランフロント大阪、そしてグラングリーン大阪と進めてきた。グランフロント大阪のナレッジキャピタルと本施設が関西、さらにはアジアのハブとなる役割を担うことで、アカデミアや企業、そして人がつながり、大きな効果を生み出すようにできればと願っている」と語った。なお、「グラングリーン大阪」のプロジェクトについては、過去ニュースを参照。

(※)三菱地所、大阪ガス都市開発(株)、オリックス不動産(株)、関電不動産開発(株)、積水ハウス(株)、(株)竹中工務店、阪急電鉄(株)、三菱地所レジデンス(株)、うめきた開発特定目的会社。

「JAM BASE」の施設配置
3階に設けられる大階段(完成予想図)。イベント利用もできる


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