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「共用部改善」に取り組んだ事業者がグランプリ獲得

グランプリ受賞者に30万円の賞金が授与された

 賃貸仲介・管理会社の経営者を中心とした「ちんたい研究会」は17日、「ちんたいグランプリ2023」を新宿文化センター(東京都新宿区)にて開催。約130名が集まった。

 「ちんたいグランプリ」は、優れたプロセス・取り組みを共有、表彰することで、賃貸業界の価値を底上げしていくことを目的に行なっているイベント。今年で7回目となる。

 全国から35件のエントリーがあり、書類選考を勝ち抜いた8名がプレゼンテーションを実施。「人事改革」「仲介成約率アップ」「RPA化による業務削減」「外国人留学生とのつながり」「テナントリテンション」などのテーマで、成功に至るまでの苦労話や成果について発表した。

 「独自性」「応用性」「新規性」「影響力」「プレゼン力」の5つの基準で審査が行なわれ、職人と共に行なった共用部改善によってクレームを激減させることに成功した「共用部総合メンテナンス 職人と共に共用部改善に燃えたある男の話」をプレゼンした(株)ジェイエーアメニティーハウス(神奈川県平塚市)の須藤基宏氏が、満場一致でグランプリを受賞した。準グランプリは、部屋探しに苦労するベトナム人の入居をサポートした経験談として「自らの行動でベトナム人の印象を変えよ!」をテーマに発表した、(株)日本エイジェント(愛媛県松山市)のグエン ティ チュック マイ氏。

 審査員からは、「“メンテナンス”がテーマのグランプリは初。職人と一体となって取り組んだ成果を全国の事業者と共有し、仕事に役立てていただきたい」「今回は外国籍の参加者が準グランプリを受賞した。外国籍の方の参加が増え、新しい視点でアイディアや提案が出ることを期待したい」「発表されたすべての取り組みは、努力と熱い思いがあれば真似できる」「現状維持に甘んじることなく“未来のありたい姿”を目指し一歩を踏み出している皆さんを見て、業界の未来は明るいと確信した」などの講評があった。


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