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住友林業、賃貸用「木造マンション」を拡販へ

「Forest Maison GRANDE」外観イメージ

 住友林業(株)は2日、賃貸用木造マンション商品「Forest Maison GRANDE」を発売した。

 同社グループでは、「木」を軸に事業展開を進めており、2021年12月から大手不動産ポータルサイトにおいて耐久性や耐震性など一定条件をクリアした木造・軽量鉄骨造の建物を「マンション」として登録できることになったことから、木造マンションの需要拡大を見込み商品開発・発売に踏み切った。

 同商品は、標準仕様でZEH-M Orientedに対応する環境性能の高さが特徴。太陽光パネルによる再生可能エネルギーを活用し、住戸ごとのゼロエネルギー化も推進していく。鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比べて部材製造や建設時のCO2排出量が少なく、木の炭素固定効果も期待できる。林野庁のガイドラインを基にした資産では、3階建て・延床面積197.27坪のモデルプランの炭素固定量は約110tと、約1.7haのスギ林が50年間で吸収するCO2量に相当するという。

 水平ラインを強調したシンプルで重厚感のある外観や、床や界壁への高遮音仕様の採用、オートロックの採用、宅配ボックスの完備など、全体的な建物性能も高めている。

 同社独自のビッグフレーム構法、3階建て以上で、60分準耐火以上の性能。販売価格は非公表、販売目標は首都圏で年間30棟を見込む。


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