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都心部向けミニマムサイズの防災配慮型賃貸/大東建託

「ぼ・く・ラボ賃貸 DOMO」外観イメージ

 大東建託(株)は5日、都市部向け防災配慮型住宅「ぼ・く・ラボ賃貸 DOMO(ドーモ)」の販売を開始した。

 同社は、防災プロジェクト「防災と暮らし研究室『ぼ・く・ラボ』」の取り組みの一環として、日常生活が非常時の備えにもなる「フェーズフリー」な賃貸住宅の開発に取り組んでいる。これまで「ぼ・く・ラボ賃貸 niimo(ニーモ)」、「ぼ・く・ラボ賃貸 yell(エール)」とリリースしてきており、「ぼ・く・ラボ賃貸 DOMO」は第3弾となる。

 気候変動による被害を防ぐために、温室効果ガスの排出量を省エネルギー化などにより減らす「緩和策」と、災害に備え現在および将来の気候変動に対処することで被害を軽減し備える「適応策」を取り入れた設計が特徴。木造ツーバイフォー工法2階建て。長屋住宅・南側玄関タイプで、間取りは1・2階が1K。ZEHオリエンテッド標準とする。

 らせん階段によりコンパクトな間取りを実現。横幅6.3m、奥行き5.4mのミニマムサイズのシングル層向け商品となっている。部屋の気積が小さく風通しも良いため、温熱環境負荷を軽減。太陽光パネル搭載に配慮して、南面を大きくした屋根形状とした。鉄製らせん階段の採用により、床上浸水時も2階入居者の退去不要で復旧工事が可能。また、アウトドアや災害時に役立つよう、インナーテラスやハンギングのアイテムも用意した。

 初年度は年間100棟の販売を目指す。


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