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東京都心Aクラスビルの賃料、4期ぶりに上昇

 三幸エステート(株)は2日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2023年第4四半期(10~12月)版)を公表した。

 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、1フロア面積300坪以上、築年数15年以内)の1坪当たり賃料は、2万5,240円(前期比588円上昇)と4期ぶりに上昇した。ただし、緩やかな低下傾向に変化はないとしている。空室率は6.9%(同0.2ポイント上昇)と4期連続の上昇。働き方の見直しに伴う移転需要や、館内増床等による空室消化が進んだ一方で、新築ビルが空室を抱えて竣工したことや部分解約により現空床が生じている。

 Bクラスビル(1フロア面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)の坪当たり賃料は、1万8,918円(同798円上昇)と再び上昇したが、おおむね横ばいで推移している。空室率は4.3%(同0.5ポイント低下)。4%台での小幅な動きが続いている。賃貸条件の緩和を行なった割安感のあるビルを中心に、拡張移転や増床の需要による大口の空室消化が進んだ。

 また、Cクラスビル(1フロア面積100坪以上200坪未満、築年数制限なし)は、坪当たり賃料1万7,202円(同863円上昇)となり、20年第4四半期以降、横ばい傾向が継続している。空室率は4.4%(同0.1ポイント低下)と、再び低下した。


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