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BELS評価、延床面積2,000平方メートル未満が8割超

 環境・省エネルギー計算センター(運営会社:(株)HorizonXX)は1日、2024年2月時点の「環境性能評価・認証毎の物件数調査」の分析結果を公表した。認証機関が公表している認証物件一覧データを抽出し、必要項目ごとに調査した。

 BELS評価(調査データ4,322件)では、用途別に見ると、延床面積2,000平方メートル未満の物件が飲食店等で93件(約83.8%)、学校等で133件(約54.1%)、 事務所等で842件(約46.5%)、百貨店等で185件(約63.6%)が評価を受けていた。全用途で見ると、延床面積別では2000平方メートル未満の物件1,756件(全体の約40.6%)、竣工年代別では2000年までに竣工した物件863件(全体の約20.0%)がBELSを取得していた。ランク別では☆5取得の物件が最多で2,612件(約60.4%)を占めた。
 CASBEE不動産評価認証(調査対象1,410物件)では、延床面積別では2,000平方メートル未満の物件で157件(全体の約11.1%)、竣工年代別では 1990年までに竣工した488件(全体の約34.6%)が認証を受けていた。
 DBJ Green Building認証(調査対象1,418件)では、用途別だと延床面積2,000平方メートル未満の物件で認証を受けているのは、リテール15件(約9.3%)、レジデンス212件(約34%)。 全用途で見ると、延床面積別では2,000平方メートル未満の物件で242件(全体の約17.1%)、竣工年代別では2000年まで に竣工した物件では192件(全体の約13.5%)がBELSを取得していた。

 延床面積2,000平方メートル以下の小規模中規模物件や1990年より前の竣工物件であっても環境性能評価・認証を取得している物件が多数あり、過去の物件であっても今後申請することにより評価・認証を取得できる可能性がある、と同センターは指摘。 加えて、評価・認証のランクは最高ランクが多いとは限らず、現時点の投資家や金融機関の評価は、最上位でなくても、認証を取得することを重視している傾向がある、とコメントしている。


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