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良質な住宅ストック形成に向け事業者を募集

 国土交通省は15日、住宅の適正評価に向けた維持向上・評価・流通・金融等の一体的な取組みを支援する「良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業(先導型事業及び普及型事業)」の実施事業者募集を開始した。

 同事業は、維持管理やリフォーム等によって住宅の質が維持・向上され、それが金融面で適正に評価されるような仕組みの開発・普及等を支援するもの。先導型事業は、先導性の高い新たな流通商品等の開発・体制整備等を利用した性能の維持向上策に対する支援を、普及型事業については長期優良住宅や安心R住宅等の施策を活用した性能の維持向上に対して支援を行なう。

 なお、令和6年度については過年度からの継続的な取り組みを含め、支援する取り組みの重点化を図る予定。なお、住宅履歴の有効活用やDXによる取り組みといった必要性の高い取り組みについて積極的に評価する方針だとしている。

 また同日、関連事業である「地域特性を踏まえた住まいづくりのための住宅金融モデル事業」についても、事業を実施する事業者の公募を開始した。地域の課題解決に資する住宅金融の市場を整備拡大するのが目的。地域課題に精通した金融機関と連携した先進的な取り組みを支援する。

 公募は「既存受託等価値発見モデル事業」「地域課題解決型住宅金融モデル事業」「リバースモーゲージ・リスク分析事業」の3種類の事業を募集する。

 両公募ともに、詳細は国土交通省の公表資料を参照。応募締め切りは4月12日12時まで。外部有識者等で構成する評価委員会などで評価を行ない、5月中旬をめどに審査結果が公表される。


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