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40年の営利250億円目指す/平和不「長期ビジョン」

 平和不動産グループは3月29日、2040年までの長期ビジョン「WAY 2040」を策定したと発表。4つの成長戦略を通じて企業価値を高め、40年に“ありたい姿”の実現を目指す。

 成長戦略は、(1)再開発事業の拡大、(2)利益成長と資本効率向上の両立、(3)社会価値の向上、(4)経営基盤の強化、の4つ。

 (1)では、日本橋兜町・茅場町および札幌の再開発に加え、他エリアでも再開発を推進。“Bazukuri Company”として、収益基盤の拡大、脱炭素社会の実現をはじめとした社会課題の解決に取り組む。(2)については、安定的な収益基盤である賃貸資産を積み上げるとともに、新たな付加価値(含み益)の創出と実現(売却)によって投資資本の一部を回収。次の再開発へ再投資に充当することで、資本効率を向上させていく。新規事業分野にも進出する考え。

 また、GHG排出量ネットゼロ達成など、サステナビリティ施策の推進により(3)を推進。(4)では、組織力の強化、社内の人材育成・外部からの人材獲得を進めながら、人的資本の最大化を図る。

 40年までの連結営業利益は、23年度営利の約2倍水準となる250億円以上を目指す。50年GHG排出量ネットゼロ達成を目標とする。

 なお、新中期経営計画(24~26年度)については、4月30日開催予定の同社取締役会で決議後に公表する予定。


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