不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

浮体式ペロブスカイト太陽電池の共同実証実験

 積水化学工業(株)、エム・エム ブリッジ(株)、恒栄電設(株)の3社は5日、フィルム型ペロブスカイト太陽電池をプール上に設置するための共同実証実験を開始したと発表。浮体式ペロブスカイト太陽電池の実証実験は、国内初となる。

 2050年の脱炭素社会実現に向けてエネルギーの脱炭素化が求められる中、フィルム型ペロブスカイト太陽電池は軽量で柔軟という特長により、従来のシリコン系太陽電池では設置が難しかった場所への設置が可能に。再生可能エネルギーの導入量を拡大できる有力な選択肢として期待されている。

 同実証実験は、ペロブスカイト太陽電池の軽量性を生かした浮体構成や施工性の検証を目的とし、4月3日より1年間の予定で行なう。東京都北区の閉校となった学校プールに浮体式ペロブスカイト太陽電池を設置し、浮体構成、施工性、発電性能の実証を開始した。

 3社は今後、同実証により水上アセットへの再エネ導入手法を確立し、さまざまな水上を活用した脱炭素化社会への貢献を目指す。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら