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地元のランドマーク的立地に高評価/東建他「千葉」

「ブリリアタワー千葉」完成予想模型

 東京建物(株)他が開発中の分譲マンション「ブリリアタワー千葉」(千葉市中央区、総戸数491戸(募集対象外10戸、ほか店舗7区画、保育所1区画))の1期90戸の登録受付が3月9日に開始され、これまでに7割程度が契約済みとなった。JR「千葉」駅前から続く大通り沿いに立地する、地元住民には馴染みのあるランドマーク「三越千葉店」跡地の再開発。最高層は千葉駅エリアでは希少性の高い100平方メートル超の住戸とし、地元富裕層の人気を集めた。

 同物件は、JR総武本線他「千葉」駅徒歩4分に立地。敷地面積は約3,800平方メートル。建物は中間免震構造、鉄筋コンクリート造地上23階地下1階建て。高さは80m。デザイン監修は、光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所(株)、(株)Oil。売主には同社のほか、東京建物(株)、野村不動産(株)、(株)中央住宅、施工も手掛けるファーストコーポレーション(株)が名を連ねる。

 四方道路で、北側は幅員50m、千葉駅前へつながる大通りに面する。1階に商業施設、2階に商業施設と保育所が入居する。低層部は木調の大庇とし、1階店舗は三越時代のイメージを継承すべく、深紅のオーニングを設ける。スケールメリットを生かしラウンジ、フィットネスルーム、ゴルフレンジ、マルチスタジオ、コワーキングスペース、パーティルーム、オーナーズスイートなどの共用施設を設置。コワーキングスペースは近隣住民にも開放する。

 住戸は3階以上で、北側15階以上は眺望が開ける。間取りは1LDK~4LDK、専有面積約33~160平方メートル。各階に防災備蓄倉庫、全戸にトランクルームを設置。二重床二重天井、天井高2,500㎜。ディスポーザー、食洗器、人造大理石天板キッチン、カップボード、Low-eサッシ、防音サッシ(一部)、床暖房などが標準。最上階は全戸100平方メートル超のプレミアム仕様(14戸)で、天井高が2,800㎜、サッシ高が2,000㎜から2,260㎜へアップ。キッチン天板や洗面所天板がシーザーストーンに変更されるなど、設備や建具類のグレードが上がる。

 1期は、2LDK~4LDK、専有面積約58~160平方メートル。販売価格は6,588万~2億9,998万円。最多価格帯8,400万円台(6戸)。1期の坪単価は421万円で、千葉県下では過去最高。2023年9月のホームページ開設以来3,000件超のエントリーを集め、24年1月6日のモデルルームオープン後、800組が来場している。契約者の7割が千葉市内在住者。残り3割は都内中心だが、千葉市に地縁があるユーザーで、圧倒的認知度を誇る「三越」跡地への評価が高かった。また、プレミアム住戸は12戸が販売され10戸が契約済み。千葉駅圏では100平方メートルを超えるマンションは無く、特に人気になった。

 4月上旬から1期2次の販売活動を開始しており、6月をめどに登録受付を開始する予定。販売予定価格は、3,900万円台~1億9,000万円台。1LDKの販売も行ない、5,000万~6,000万円台の住戸も増えるため、1期では見られなかった投資目的の反響もあるという。

モデルルーム
角住戸など一部住戸は最上階のプレミアム仕様をオプションで対応する


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