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国土数値情報に大規模盛土造成地などを追加

 国土交通省は3日、「国土数値情報」の2024年度のデータ整備計画について明らかにした。

 「国土数値情報」は、土地利用、行政区域、公共施設、公共交通、災害リスク情報等の国土に関する基礎的な地理空間情報をGISデータにして整備。専用のダウンロードサイトを通じ、「土地利用」「地価」「行政区域」「災害・防災」「公共施設」「公共交通」「都市計画」などに分類し、無償で提供しているもの。

 23年度は、「災害・防災」に関する情報に「砂防指定地」「大規模盛土造成地」「多段階浸水想定図」を追加した他、「都市計画」の情報に「特別用途地区」「特例容積率適用地区」「高層住居誘導地区」「高度利用地区」などを追加している。また、土地利用データに北海道・東北地域を追加するなど、既存データの更新も行なっている。いずれも、5月31日より順次公開している。

 24年度は、「地価」では地価公示と都道府県地価、「災害・防災」では洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域など7項目、「公共交通」の鉄道、駅別乗降客数、その他都市計画関係情報や人口推計メッシュなどを整備する予定。このほか、宅地造成等工事規制区域の新規整備に向けた調査を実施する予定。

 国土数値情報は、1974年から50年間継続的にデータを整備。2001年にダウンロードサイトを開設した。情報の拡充とデータ形式の多様化などを図ってきたことから、近年はダウンロード数が急増。01年度50万件だったダウンロード数は、22年度は155万件、23年度は211万件と伸びている。


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