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新虎のオフィスビルをスマート化/安田不

 安田不動産(株)は1日、2月に竣工した「新虎安田ビル」(東京都港区)をスマートビルとして運営していくと発表した。

 同ビルは、JR「新橋」駅徒歩5分。敷地面積は約2,234平方メートル。地上14階地下2階建てで、延床面積は約2万5,844平方メートル。事務所や診療 所、貸し会議室で構成する。

 清水建設(株)が提供する、建物OS「DX-Core」を導入。施設利用者の利便性の向上および建物管理の効率化を目指す。具体的には、施設利用者とビル管理者の連携を促進するため、館内のお知らせ情報の閲覧や各種申請、テナント内の空調・照明・ブラインド操作ができる「専用ポータルサイト」を開設する予定。

 また、DXやIoTを活用し、トイレや喫煙室の混雑状況の表示や、人の動きをカメラで自動検知するエレベーターの自動呼出しなど、日常的なビル利用の自動化・見える化を推進。DX-Coreを介して、さまざまな設備・機器やアプリケーションと連携し、ビル運営の生産性向上や利用者の利便性向上を目指していく。

 さらに、人流データを活用したにぎわい創出の実証実験をスタート。scheme verge(株)の人流解析・マネジメントプラットフォーム「Horai」をDX-Coreと連携させ、ビル内外の人流データを取得・解析し、その結果をDX-CoreアプリおよびHoraiアプリ経由でリアルタイムに提供する。施設利用者にはデジタルスタンプカードやクーポンサービスを提供することで、周辺地域での消費を促進すると同時に、オフィステナント向けのチームビルディングイベントを開催するなどして、出社意義を高める施策を検討している。

 なお、同実証実験は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の助成事業として採択されている。


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