神戸市と(独)都市再生機構(UR都市機構)、兵庫県立淡路景観園芸学校の3者は、空地を活用した地域課題の解決および地域の価値向上に向けた取り組みをスタートすると発表した。
神戸市とUR都市機構は、密集市街地の環境改善のために防災性や居住環境の向上、地域価値を高めるための取り組みを行なっている。同エリアには、神戸市が取り組んできた「まちなか防災空地」や、UR都市機構が防災性向上のために取得した土地等が点在しており、これらは密集市街地の環境改善に効果のある空地として地域等が管理している。
今回の取り組みでは、日本で唯一の園芸分野の専門教育機関である淡路景観園芸学校も含め、空地の活用に関する新たな協定「兵庫北部地区における空地活用に関する連携協定」を締結。土地所有者であるUR都市機構、同校の教員および学生による団体「空き地プロジェクト」と、それを指導・助言する同校に、地域との調整をする市が連携。地域の人と連携しながら環境向上を進めていく。
具体的にはこれまでの取り組みに加え「空き地プロジェクト」等が新たに参加。まちなか防災空地等にバイオネスト(腐葉土を作るための器)を設置し、防災空地等から収穫した雑草や落ち葉を素材として腐葉土を作る。それを活用して子供も参加できるイベントを検討する他、UR都市機構の所有地にバイオネストの腐葉土を利用したモデルガーデンを整備し、防災空地やモデルガーデンで収穫した素材で植物クラフトづくりなどを実施する。
また、UR都市機構の所有地には、人が集えるコミュニティカフェや、バーを設置する予定。
協定期間は2027年6月28日までの予定。